印刷用フォトコラージュの解像度とDPI設定ガイド

かんたんコラージュ 編集部

画面で見る分には綺麗だったコラージュを印刷してみたら、思ったよりぼやけていた——という経験はないでしょうか。これは、画面表示と印刷とで「必要な解像度」の考え方が異なるために起こります。この記事では、印刷を前提にコラージュを作るときに押さえておきたい解像度の基本をまとめます。

DPIとは何か

DPI(Dots Per Inch)は、1インチ(約2.54cm)あたりにどれだけの点(ドット)を印刷できるかを表す単位です。一般的に、写真プリントで綺麗と感じられる目安は300DPI程度と言われています。DPIの数値が高いほど、同じ用紙サイズでもより多くの画素(ピクセル)数が必要になります。

一方、画面表示の場合は多くの端末で96〜163DPI程度が使われており、印刷に必要なDPIよりも低い密度で十分綺麗に見えます。これが、画面用に作った画像をそのまま大きく印刷すると粗く見えてしまう理由です。

用紙サイズごとに必要なピクセル数の目安

300DPIを基準にした場合、代表的な用紙サイズで必要になるピクセル数の目安は次の通りです。

用紙サイズ仕上がり寸法300DPIでの目安ピクセル数
L判89×127mm約1050×1500px
2L判127×178mm約1500×2100px
A4210×297mm約2480×3508px
A3297×420mm約3508×4961px

表の数値はあくまで目安です。実際に必要なピクセル数は、印刷会社やプリンターの仕様によって前後します。大きいサイズで印刷する予定がある場合は、事前に印刷会社の推奨解像度を確認しておくと安心です。

コラージュを印刷する前に確認すること

フォトフレームに合わせて縦横比を先に決める

印刷を前提にする場合、SNS用の正方形や4:5ではなく、実際に使う用紙やフォトフレームの縦横比に合わせてコラージュを作っておくと、後から余白ができたり、一部が切れたりする失敗を防げます。「かんたんコラージュ」の「かたち」では、あらかじめ用意された比率だけでなく、幅と高さの数値を直接指定して自由な比率を作ることもできます。たとえば20×25cmのフレームなら4:5、L判サイズなら89:127を目安に数値を入力すれば、印刷後にフレームの内側でぴったり収まる比率でコラージュを組み立てられます。

複数の写真を同じ用紙にまとめる場合の注意

1枚の用紙に複数の写真を配置するコラージュ形式の印刷物は、個別の写真をそれぞれ大きく引き伸ばすアルバムと違い、1枚あたりの実寸が小さくなります。小さく印刷される写真であれば、多少解像度が低くても粗さは目立ちにくいため、すべての写真を無理に高解像度で揃える必要はありません。一方で、レイアウトの都合で1枚だけ大きく配置される主役の写真がある場合は、その写真だけ解像度を優先して選んでおくと、仕上がりの差が出にくくなります。

画面で見た色と、印刷した色が微妙に違って見えるとき

解像度の問題を解決しても、印刷した写真の色味が画面で見たときと少し違って見えることがあります。これは、画面(sRGBという色の表現方式が一般的)と、プリンターやインクの発色特性の違いによるもので、故障や設定ミスとは限りません。特に彩度の高い赤や、暗い部分の色は、印刷すると画面よりわずかに沈んで見える傾向があります。大切な用途で色味を厳密に合わせたい場合は、事前に1枚だけ試し刷りをしてから、まとめて印刷するのが安全です。特に発色の違いが気になりやすいのは肌色や空の青など、微妙な階調が多い部分なので、人物写真をメインにしたコラージュほど試し刷りの価値があります。少し手間はかかりますが、まとめて印刷し直す手間を考えると割に合う確認作業です。

まとめ

画面用と印刷用では、必要な解像度の考え方がまったく異なります。SNS投稿用に作ったコラージュをそのまま大きく印刷すると粗さが目立つことがあるため、印刷する予定がある場合は、あらかじめ用紙サイズに見合ったピクセル数の写真を用意しておくことをおすすめします。

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